就活で求められるリーダーシップとはなんなのか。
[リーダーシップの定義]
最近の学生はおとなしい
と各企業の人事が口をそろえて述べるように、何事にも非積極的な大学生が増える中、
企業は”リーダーシップ”のある学生を求めているとよく言われています。
しかし、就職活動における"リーダーシップ"とは一体なんなのでしょうか?
優秀なリーダーを目指すときよくやる重大なミス。
特に高学歴な人ほど犯しやすい重大なミスがあります。
高学歴な人というのは、中高校生時代から常に厳しい競争にさらされ、それを乗り越えてきた人たちなので、必然的に競争志向が強くなります。
また能力も高い傾向にあるので、チーム内でリーダーを任されることも多いです。
そんな時つい考えてしまうのが、
"リーダーになったからには率先して行動し、
チーム内の誰よりも働き誰よりも能力が高くなくてはいけない"
つまりリーダー=そのチーム内での1番=最も能力の高い人という図式を頭に思い浮かべてしまいます。
もちろん能力が高いに越したことはありませんし、それがまるっきり間違いというわけではありませんが、
こういった思考が強すぎると裏目に出てしまうケースが後を絶ちません。
実はリーダーの資質としては能力よりもはるかに大事なものがあるのです。
(たとえ能力がなくてもその"あるもの"さえあれば立派なリーダーになれてしまうのです)
リーダー=カッコイイという考えを捨てろ。
"理想のリーダー像は?"と聞かれたらどんな人を想像しますか?
"頭が良くて、仕事がてきぱきできて、ストイックで、万能な人"
を想像する方がいらっしゃるかと思いますが、その考えは本日限りで一切捨てましょう。
何故ならば、そういった思考の根源にあるのは
"自分を認めて欲しい、受け入れて欲しい、尊敬されたい"
といった部下に対するエゴの押しつけであり、リーダーにふさわしいものではないからです。
言葉の節々から逐一
"こんなこともできないのか、俺ならできるぞ、
どうだ俺すごいだろ?俺がいなきゃダメだろ?"
というニュアンスが感じられる人を想像してみてください。
どんなにその人に能力があろうとも、そんな人にはついていきたいと思えませんよね。
何故あなたがリーダーになれるのか?
それはあなたについてきてくれる人たちがいるからです。
いくら能力が高かろうと、あなたについてきてくれる人がいなければあなたはリーダーにはなれません。
したがって先述した"あるもの"の第一要素として"利他性"
すなわち他人の利益を考えそのために精一杯の行動を起こせる気質があげられます。
極端にいえば、
たとえ自分の評判・メンツに傷がつこうとも部下の為になるならそれを実行できる。
ということです。"自分中心"とは対極に当たる気質ですね。
リーダーシップを学ぶ上でとてもいい教材になる伝説の映画
ご紹介するのは隠れた名作と名高い【西田敏行主演:陽はまた昇る】です。
舞台は昭和の日本。
国内家電メーカーがビデオの新規格をめぐり開発競争を繰り広げる中、
日本ビクターがVHSを発売し、SONYの独擅場であった家庭向けビデオ市場を席巻したという実話に基づいた映画です。
西田敏行演じる主人公は、定年間近のうだつがあがらないサラリーマン。
決して能力が高いわけでもエリートでもありません。
そんな主人公が左遷された先の部署で類まれなるリーダーシップを発揮し、
企業を成功へと導いていくというストーリーです。
これは様々な社会人向け研修でもリーダーシップを学ぶための教材として頻繁に用いられる映画であり、
"泥臭く利他的なリーダー"という誰もがついていきたいと思える理想のリーダー像が描かれています。
この映画を見れば、あなたのリーダーというものに対する考えは180°変わることでしょう。