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簿記二級に一か月で合格した方法!時間のない就活生必見

たった一ヶ月で簿記二級を獲得する方法

今回は私が大学とインターンでほとんど時間が取れない中、
スキマ時間をフル活用して簿記二級を一か月で獲得した方法についてお伝えいたします。

成果について

私は、1か月くらいのスキマ勉強+6時間くらいの机にかじりついての勉強で、
第134回簿記検定試験にて日商簿記検定2級を獲得しました。
なおダブル受験ではなく、大学一年次に3級は取得済みです。

やったことまとめ

  • 電車の時間はとにかくテキストを読む。理解に徹する。問題は絶対に解かない

テキストは、サクッとうかる日商2級商業簿記 テキストを使用しました。
工業簿記も出ていて、テキスト/トレーニングと分かれているので計4冊です。

読むフェーズは注意点がいくつかあるので、後述します。

  • 直前の土曜に6時間、解答とにらめっこしながら基本問題を完遂する

前日はトレーニング編の基本問題をとにかくひたすら解きました。
もはや仕訳デスマーチ。超ハードです。
「もう嫌!!」ってなってからが勝負でした。
約90問をごり押しでとにかく一回は通します
そして自分で解いてみて、分からなければ解答をすぐ見ます。
やる気がなくなったら解答を丸写しです。

  • 当日は暗記の部分を行きの電車で読む

直前の勉強が実は大事で、不安な所も見ておけば、30分~1時間くらいは忘れません。
ここが正念場なのでとにかく集中し、ぶつぶつつぶやいて脳にインプットします。
覚えているうちに問題を解きます。

やったことはこれだけです。

時間が全然なかった背景

簡単な自己紹介をすると、私は都内の大学に通っている大学3年生です。
家庭の事情から学費を自分で支払っています。

学費を払おうとしてバイトをしすぎた結果留年しかけるという典型的な本末転倒をやらかしてしまい、3年生にも関わらず授業は週5日。
その結果として、昼は大学、夜はインターンで、日程によっては週のうち2日はお昼ご飯を食べる時間もないような生活をしていました(笑)。

土日は課題などの時間にあてているのですが、学費の支払いの為、日曜日は家庭教師もしている状態です。

そんな中、簿記の二級を取ろうと決意したのが5月中旬。
5月2日に申し込んでから2週間は忙しさを言い訳にサボっていたので、
実質一か月で二級を取得したことになります。

やったことの詳細

では具体的にやったことを見ていきましょう。
シンプルですが、押さえどころを押さえるやり方で効率化を図っています。

サクテキシリーズを揃える

サクッとうかる日商簿記シリーズ、商業簿記/工業簿記、
テキスト/トレーニングの4つに分かれているので、
4冊買って書籍代は約4000円となります。
個人的に、分かりやすさと使いやすさを考えると十分元が取れる金額だと思いました。
あと、中に出てくるゆるーいキャラクターがいい味出してます(笑)。

一日当たりどこまでやれば何日で終わるのか、というのが、
7日コース、10日コース、14日コースで分かれているので、やるべき量の目安になります。
特にこだわりがない方にはとてもオススメしたい参考書です。

電車の時間はとにかくテキストを読む。理解に徹する。問題は絶対に解かない

コツは「なんでそんな作業するの?」と疑問を持ちまくること、でしょうか。
理解することが目的なので、例題などで出てくる細かい解き方は基本的にスルーしていました。
手を動かさないとどうせ忘れてしまうので、ここでは基本の概念や単語、そしてトピックごとの目的を理解しましょう。

一日に電車に乗っている時間が1時間半くらいあるので、
どんなに混んでいようがどんなに疲れていようが問答無用で読んだことがポイントだったかなと思います。

7日間コースでテキスト2冊を2周ずつ、くらいのペースです。
2週もすると全容がつかめてきますので、まずはとにかく2週しましょう。

なお、理解するときのはコツは以下のような感じです。

  • 商業簿記はとにかく頭の中で資産・負債・収益・費用・純資産のどれかを考える

決算書もよく見るとBS/PLで対応するような感じに書かれているので、
勘定科目をこの5つに分類さえできれば困ることはほとんどありません。
勘定科目の分類が出来たら、あとは右か左かどっちなのかを考えるだけなので、
この分類という基礎を押さえましょう。
~費は費用、収益は売上または~益、など、3級からも応用できる知識もあるので
それをうまく使って暗記の負担を減らしていきます。

  • 工業簿記は「目的」と「今いる段階」をとにかく意識する

これってどの段階の何の作業やってんの? と自問しましょう。
工業簿記は材料や労働力などがどのように製品に分配され、各製品が今どのような状態でいるのかを明らかにする工程なので、自分の居場所が分かっていれば理解はかなり進んでいます。

ちなみに、読むだけと書いてきましたが、実は例外があります。

  • ボックス図など図形は5分でいいから手書きする時間を取る

書くと、「ああ、そういうことね」となります。
図に限っては2,3回必ず書いておきましょう
理解のための重要な足掛かりになります。
本番でも何度か出てくるはずなので、これらは早めにつかんでおきましょう。

直前の土曜に6時間、解答とにらめっこしながら基本問題を完遂する

ここが正念場です。
人より短い時間で、手も使わずにやってきたのですから、ここだけは避けて通れません。
ポイントはまとめでも書きましたが以下のようになります。

  • 約90問をごり押しで一回だけ通す
  • 自分で解いてみて、分からなければ解答をすぐ見る
  • やる気がなくなったら解答を丸写し

私が使ったサクテキは、基本問題が商業簿記・工業簿記合わせて約90問ほどありました。

応用問題なんて満点を狙うような問題を解くつもりはハナからありません。
理解していて基本問題が解ければ本番でも解けます。

ただし、やった経験がなければ解き方は分からないのです。
ですから、とにかく基礎だけは一周しましょう。
一度でも解いていれば、試験を受けるのは翌日ですし、
合格点を取れる程度には問題が解けるはずです。

なお、丸写しするときは数字だけでなく、計算式なども写すのをお忘れなく。
理解には十分時間をかけているので、分からなくなったときは考えれば対策はできます。

当日は暗記の部分を行きの電車で読む

直前の電車内では、決算とか伝票とか、とにかく細かい暗記事項を見まくりました。
直前の勉強は超効果的です。
忘却曲線の例から見ても分かる通り、普段は繰り返し勉強しなくては定着しないものも、すぐ後のテストに使うのであればその場で見ておくだけで効果が見込めるのです。

1週間前にやる暗記事項は、半分覚えておくのに3回繰り返さないといけないかもしれませんが、1時間前にやれば、1度でもほぼ半分は覚えているのですから、この時間帯を活用しない手はないわけです。

というわけで、忘れそうな微妙なところはとにかく直前に嵐のように確認しましょう。

耳と口を使うと記憶効果が上がるので、
私は電車の中でなるべく人に聞こえないようにしつつ暗記事項をつぶやきまくっていました。

本番について

本番は落ち着いて解きましょう。時間は多少余るように設計されています。
下記のルールでやると、今までの勉強方法が活きてくるかもしれません。


1. 問題を全部見る
2. 暗記要素がからみそうなものはチェックして、覚えているものはメモ書きしておく
3. 暗記が不安な問題から解く。覚えているうちになるべく埋める
4. 確実に分かる問題を終わらせる。決算表など電卓が大変なものは後回し
5. 余った時間で分からなかった問題を埋められるだけ埋める。部分点を取りに行く
6. それでも分からないものは無理をせず、ゆっくり正確に電卓を打って決算表を埋める


電卓はとにかく丁寧に叩くのが大事だと思いました。
特に決算は、いい加減にやるとすぐに数字がずれます。
たしか私は決算表だけで4回電卓を打ち直しました(間違っていたのに)。
とてつもない時間のロスですね。

5番の「余った時間で分からなかった問題を埋められるだけ埋める。部分点を取りに行く」はバカバカしく思えるときもありますが超重要です。
たとえば最終的な純利益が間違っていても、採点ポイントが合っていれば得点になります。

ただ書き写すだけでしょ!というところも埋めておくと得点源になることがあります。
分からないからとこういうところを諦めないようにしましょう。

おわりに

スキマ時間とはいえ、電車などで頑張っているので一か月で30~50時間くらいは使っています。
100時間の勉強が必要と言われる簿記2級をこの短時間で取れたことは、
かなり効率的にやれたという風に考えていいのかもしれません。

なお、後から思ったことなのですが、この方法の軸は、直前でやったことは本番で思い出しやすいということを利用して、直前の勉強の効率を一気に上げるしくみが功を奏しているようです。
直前にまとまった時間が取れない場合には、もう少し長い時間をかけるか、ちゃんと手を動かして勉強することをオススメします。

みなさんも直前の時間をうまく活用して、効率よく簿記二級を取っていきましょう!
それでは!

時間のない就活生は『ソーシャルランチ』で効率よくOB訪問しよう!

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