ライフネット生命出口会長から就活生へのアドバイス
ソーシャルランチ主催で行われたイベント"キャリアサロン"にライフネット生命会長の出口氏がご登壇くださいました。
座談会は大盛況となり活発な議論が飛び交いました。
その座談会での出口氏の貴重なお話を、ご紹介します。
まず働くという事は何なのかを考える
就職活動に際してまず考えるべきことは働くという事は何なのかという事です。
正解のある問いではありませんが、自分なりの考えを見つけましょう。
その一例として出口会長は
「働くというのは自分でご飯を食べることである。
自分でご飯を食べれるようになって初めて大人になったと言えるのである。
これは人間に限ったことではなく他の動物でも同様である。」
と仰っています。
働くことの人生でのウエイトは実はそんなに大きくない?
人生を80年として、社会で働くのは22歳から60歳のおおよそ40年。
平均一日8時間働くとすれば、仕事をする時間の合計は13年程度です。
80年のうちの13年ですから、実際には遊んだり食べたり寝たりしている時間の方が長いのです。
だから自分の望む企業に通らなかったからといって、
まるで人生の終わりのように悲観する必要もなく、
就職ナビに載る企業に片っ端からエントリーし、軸もなく就職活動にいそしむというのもいかがなものかと出口氏は述べられていました。
恋人を選ぶように選べばいい
前述の通り、仕事をする時間は人生において高いウエイトを占めるものではありません。
したがって企業選びというのは、
「採用面接を受けてみて、またその企業の先輩に会ってみて、
なんか気が合うな、魅力的だなと思ったところを選ぶべき」だそうです。
またもう一つ選ぶポイントとして、10年前の株価を見るという方法もあるそうです。
もちろん経営は順調な時もあれば危険な時もあるでしょう。
しかし10年前と比較して、現在の株価が下がっているのであれば
それは長期的にみて会社が上手く機能していない一つの証拠であり、したがって避けた方が無難でしょう。
非上場の企業であれば、売り上げなどを見て同様に判断することができます。
本当に迷ったら?
よく、「本当に同じくらい行きたい企業二社から内定を頂いて、どちらに行けばいいかわからない。どうしたらいいですか」といったような質問を受けるが、
「十円玉を投げなさい。それで決めたらいい。」
と出口氏はアドバイスをされるそう。
その意味するところは
「そんなにも悩んでそれでもどちらがいいか決めかねるというのであれば、
それはどっちも同じくらい自分にとって良い選択肢なんだという事。
であればそれ以上悩むのは時間の無駄であって、
さっさと決断してしまえばいいでしょう」
ということだそうです。
一生懸命勉強しよう
アメリカの例を出せば、アメリカでは多くの大学生は学費は自分で払うものと考えています。
奨学金を申請したり学費ローンを自ら組むので当然勉強に対する熱は高くなります。
また、アメリカの大学生は大学のカリキュラムで4年間で400冊の本を読む一方
日本の大学生は4年間で100冊の本しか読まない
と言われています。
この事実だけ見ても、アメリカの大学生が競争相手としていかに強敵かおわかりいただけるでしょう。
そんな彼らと競う為に、何よりもまずしっかり勉強をしましょう。
専門性も持たないまま英語を必死に勉強しようともなんのバリューもありません。
大学での勉強は当然のこと、多くの尊敬すべき先輩方に会って話を聞き、
多くの古典を読み、旅をしましょう。
以上、ライフネット生命出口会長より、今を生きる大学生へのアドバイスでした。