就活スタート、これだけは間違えるな!5つのポイント
みなさんこんにちは。
いよいよ近づく就活シーズン、就活スタートで踏み外してしまう学生は意外と多いです。
今回は「20代のための「キャリア」と「仕事」入門」の著者であり、当サイト内【IGPIパートナー、塩野誠氏が語る!】でも大好評を博した塩野誠氏に、就活スタートで絶対に間違えてはいけないポイントをお聞きしました!
筆者紹介:
塩野誠 経営共創基盤(IGPI) パートナー/マネージングディレクター
シティバンク、ゴールドマン・サックス、ベイン&カンパニー、ライブドア証券(現かざか証券・取締役副社長)等にて国内外の事業戦略立案・実行、M&A、資金調達、ファイナンシャルアドバイザリー業務に従事。企業経営者に危機管理やメディア対策についてもアドバイスを行う。政府系実証実験の採択審査委員等を務め、企業幹部向け研修や国内外において講演を行っている。 東洋経済オンラインでキャリア相談「君の仕事に明日はあるか?」を連載中。 「20代のための「キャリア」と「仕事」入門」著者。 慶應義塾大学法学部卒、ワシントン大学ロースクール法学修士
広い視野で、できることを真剣に。就活スタートの秘訣
―いよいよ就活シーズンですが、就活前に知っておくべきことは何でしょうか?
最初から自分の志望業界を狭めない
新卒採用で学生と話をしていて、もったいないと思ったり、違和感を感じることがよくあります。
まずは最初から志望業種をすごく狭めてくる人。
働いたことが無いのだから、その業界について知らなかったり、自分がその業界に向いているか向いてないかわからないのは当たり前です。
にも関わらず、「僕は絶対に商社」とか、「私は絶対に食品メーカー」とか言う方がいますが、意味がわからないですね。
多くの人にとって、これだけたくさんの会社を見て、色んな業界の人に会えるのは人生でこれが最初で最後ですから、勝手な先入観で志望業界を狭めずに、まずは広めに色々な会社の説明会に出たり、OB訪問したりしましょう。
今ぐらいは手を抜かない
就活シーズンになると、がんばっている人を「意識高過ぎ」とか「ガツガツしてる」とかディスったりしますが、今、行動しなくていつ行動するのかとも言えます。
何もない学生の今だから、社会人に「仕事の話を聞かせてください」とか積極的にSNSなどで聞けるわけで、この時期を過ぎたらただの怪しい人です。
謙虚さと礼儀だけは忘れないようにしながら、直接、人に会って話を聞いて業界研究しましょう。
また、人に誰かを紹介してもらったら、「お陰様でお会いできました」とお礼の連絡はちゃんとしましょう。
ビジネスの世界において人を紹介するというのは自分の信用を貸すような行為なのです。
変えられないものは気にしない
書類選考において学校名や成績で落とされるのは世の中の常識です。
企業の採用担当者も社内でリスクを取りたくはないので、同じ様な人なら有名な学校出身で成績の良い人を採るのは当たり前です。
ネットの新卒採用サイトでも、学校名の入力でスクリーニングされて連絡の順番が決められています。
今さらこうした事実に文句を言っても仕方ありません。
既に変えられないことは気にせずに、みんなと同じように有名企業にひたすら応募するのではなく、本当に自分に合った働く場所(会社)を探すんだと心に決めましょう。
両親の意見はほどほどに聞く
就活において、実はすごくインパクトがあるのが両親の意見です。
人生の先輩である親の意見を聞くのは良いこともありますが、両親の知識が古かったり、企業の本当の業績を知らなかったりということは良くあります。
自分の人生なので、後で「あの時、親に言われたから」とか残念な後悔をしないように、両親の意見は参考程度にほどほどに聞きましょう。
万が一、せっかく内定が出た会社に入ることを親に反対されたら、しっかり理論武装して戦いましょう。
たとえ最後は親の言うことに従ったとしても戦うべきです。
世の中に出れば、そこは冷たい荒野が広がっており、自分の親ぐらい説得できないとその後の会社人生はなかなか辛いものです。
就活は取材として楽しむ
就活では「社会は自分を必要としてないかも」とへこむこともたくさんありますが、平和な日本ですぐに食べられなくなるわけでもないです。
取材のように色んな物を見てみようと、リラックスして就活できる人が最後は勝ちます。
就活には新しい友達との出会いもあることでしょうし、どうぞ楽しんで下さい。
編集者より:
さて、いかがだったでしょうか。
基本的な指摘が続いたように感じるかもしれませんが、この当たり前のことをできているかいないかで、就職活動の成果は大きく変わってきます。塩野氏のアドバイスを参考に、悔いのない就職活動を送ってくださいね。
本記事の著者の塩野誠氏が発表された「20代のための「キャリア」と「仕事」入門」には、「生涯賃金はいくらぐらいか?」「MBAを取ることの意味とは?」「採用面接で最もやってはいけないことは?」など、他にも就活生必見の項目が目白押しになっています。この機会にぜひ、本書を手に取って、他の就活生に一歩リードを決めてみましょう。
それでは!