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グループディスカッション選考を通過するための3つの軸

コンサル志望者必見!インターンのGDを突破する為に知っておくべきGDの3つの軸

就活の選考過程において、実際の頭の回転スピードや協調性などを測るために実施されることがあるのがグループディスカッションです。
選考全体を通して見ると、避けて通れないものと考えても差し障りないでしょう。
大量にエントリーしている猛者の方だと、GDと略して読んでいる方もちらほらいるようですね。

本日はこのグループディスカッションについて、選考を通過するための戦術を学んでいきたいと思います!

グループディスカッションの最大の敵は「時間」

グループディスカッションにおいて通常与えられる時間は15分から30分です。

長いものでも1時間を超えることは稀ですので、非常に限られた時間の中でグループ内での答えを出さなくてはなりません。
(一部、必ずしも答えを出さなくて良いとする就活コラムが見受けられますが、答えを出した方が基本的にはプラスです)

そしてこれ、一度体験していただくと分かると思うのですが、びっくりするほど時間が足りません。
自己紹介、目標の共有、課題の洗い出し、課題を深掘り、自分たちの案を出してそれを洗練したりロジックの裏付けを練って……とやっていくと、瞬く間に時間が過ぎていきます。
こういう時に辛いのは、タイムキーパーの方が無慈悲に時間を告げ、案がまるでまとまらない・洗練されていないという状態で次の段階に進む必要があることでしょう。
あまりにも粗末な案しか出ておらず、裏付けは一切なし、思わずディスカッション中に「ああ、終わった……」とつぶやきたくなることもしばしばです。

だからこそ、グループディスカッションは時間との戦いであると言い切ってしまいましょう。
私たちはこの短い時間の中で、グループ、そして自分の価値を最大化し、見事選考通過を勝ち取る必要があるのです。

グループディスカッション選考を突破する、3つの戦術

さて、それではこの「時間」という敵と戦いながら、最大の成果を上げていくためにどういった方法があるのでしょうか?
持っておくだけで強力な武器となる3つの戦術を挙げていくので、ぜひ活用していただきたいと思います。

①自分の中のフレームワークを持ち、それを洗練する

フレームワークとは、思考方法やツールなどの枠組みのことを示します。

前もって様々なパターンに対応できる強力な枠組みを用意しておくことで、ブレずに答えに向かって邁進できるような土台を築くことができます。
それではフレームワークにはどんなものがありうるのでしょうか?
いくつか例を挙げてみました。

課題発見・問題解決型GD対応フレームワーク

7段階で考えると、課題発見から問題解決までの大まかな目処を立てることができます。
右側につけた時間は、制限時間20分としたときに各項目で使える時間です。


  • 1.自己紹介(30秒)
  • 2.問題の再定義(2分30秒)
  • 3.ブレインストーミング(3分)
  • 4.課題の探求・掘り下げ(4分)
  • 5.解決策・打ち手の案出し(3分)
  • 6.方向性の調整と打ち手の深化(4分)
  • 7.プレゼンに向けた準備(3分)

非常に多くのグループディスカッションの課題に応用が可能な、頭から最後までの骨組みとなるフレームワークです。

ブレインストーミング・アイデア生成型戦術フレームワーク

  • 1.ブレインストーミング
  • 2.切り口の切り出し
  • 3.切り口の追加
  • 4.その切り口でもう一度ブレインストーミング
  • 5.出てきたものの中での鋭いアイデアを拾い上げる

こうすることで、ただ情報を出し合うだけでない、
より視野を広げるブレインストーミングを行うことができます。
ちなみに使ってみるとかなり便利な切り口の出し方には、以下のようなものがあります。

  • 真逆にしてみる
  • 数字を極端にしてみる
  • 年齢・性別・婚姻関係・学力・地域などで分割してみる
  • 前提を極端に変えてみる

cf)国籍・言語・宗教・業界・全然違う人が見たら? など

視点の多様さはアイデアの鋭さにつながっていくので、このフレームワークはぜひ活用してみてください。

意思決定のための5つの質問

最後に「このアイデアでいけるだろうか?」と問いたいときのフレームワーク。
以下の5つの質問の答えが「YES」であればそのアイデアはプラスの効果をもたらしてくれるアイデアです。

  • 1.目的に貢献しているか?
  • 2.他の大きな可能性を見落としていないか?
  • 3.実現可能か?
  • 4.他の主張との整合性はあるか?
  • 5.主張を裏付ける根拠があるか?

逆にこれらの要素でNOが出てしまう場合には、本当にそのアイデアで大丈夫なのかどうか確かめる必要があるかもしれませんので、ご注意ください。

②「発言の内容はグループの価値を高めるものか?」と常に自問する

誰かの発言に対して、「なんか違うなー」と思ったときに発するコメント、以下の二つについて皆さんはどう感じるでしょうか。

  • A:「それは違うと思う。なぜなら……」
  • B:「それはこう変えるべきだと思う。なぜなら……」

これ、よく似た言葉ですが、グループディスカッションの現場であると考えたときにはまったく意味合いが違ってきます。

Aは批判によって意見をつぶし、時間をただ無駄だったことにする発言であるのに対し、
Bは相手の意見を土台としてより良いアイデアを出そうとする努力をしている発言です。

ほんの言葉尻の話じゃないかと侮ること勿れ、15分しかないディスカッションの場では、これがグループメンバーとあなたの合否を決める要素となりうるのです。
グループディスカッションにおいて皆さんが評価されるポイントは、その評価の度合いが高い順に以下のように表せます。
(評価については、企業によってかなり偏る場合があるので、あくまで夏インターンを行うレベルの企業の平均ですが)


  • 1. 議論にどのように貢献しているか
  • 2. 思考力や発想力はあるか
  • 3. 適切に意見交換などを行うことができているかどうか
  • 4. 粘り強く課題解決に取り組むパーソナリティはあるか

企業組織においての人の価値はその人が仕事で出した価値で決定します

そしてグループディスカッションの場においては、議論に貢献することこそが価値そのものなのです。
個人の能力やパーソナリティは面接などでも測ることができますが、他者と共同して価値を生み出す力はここでしか測れません。
だからこそ、議論を崩壊させたり停止させたりする発言は慎むべきであり、議論に貢献する発言に常に気を付ける必要があるのです。

③「オウム返し+コメント」でチームの中心となる

最後に、チームの中心になって議論を引っ張るための戦術です。

その方法とは、「オウム返し+コメント」というもの。
具体例としては、こんな感じです。

メンバー:「私は……という理由で、××だと思います。」
あなた :「なるほど、××ですか。△△という意味も出るので、良いと思います」

これをひたすら繰り返していくと、自然とあなたがディスカッションを仕切っているような雰囲気が出ます。
片っ端から同じ方法でオウム返しをしてしまうとあなたの発言量が増えすぎてしまうので、「新しいアイデアや意見が出たとき」にターゲットを絞り込んで行うと効果的です。
また、復唱することによって自分の頭で把握しなおす機会も得られるので、より議論についていきやすくなります。
そこからコメントで内容を膨らましていったり、その人が見落としていたポイントなどに補足ができれば、より議論への貢献度は上がるでしょう。

おわりに

いかがだったでしょうか。
以上3つの戦術を駆使して、グループディスカッションのときには圧倒的な価値を発揮して選考通過を勝ち取っていきましょう!

それでは。

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