2012/6/30(土)開催
小竹貴子さん
フードエディター(元クックパッド株式会社 執行役)
1972年金沢市生まれ。
関西学院大学社会学部卒業。
株式会社博報堂アイ・スタジオでWEBディレクターを経験後、2004年有限会社コイン(後のクックパッド株式会社)入社。
マーケティング支援事業の柱であり、広告主とユーザーのwin-winを叶えた全く新しいレシピコンテストを生み出す。
マーケティング支援事業の成長に寄与する。(編集部所属期間5年での事業成長は105倍)2006年編集部門長就任、2008年執行役就任。2010年日経ウーマンオブザイヤー2011受賞。2012年、クックパッド株式会社を退社、独立。
現在は、いままでの経験を生かし、料理や食に取り組む企業のwebサイト構築支援および編集ディレクション業務を行う。その他、講演、キャリアセミナーなど幅広く活動。世の中に「料理をすることの楽しさ」を伝えることをミッションとしている。東京在住、一児の母。
当選者の皆さん
フランス料理総合サイト FELICIMME(フェリスィム)代表
フードコーディネーター
美容クーポンサイト キレナビ編集長、肉会代表
〜アイスブレイク〜
簡単な自己紹介を経て・・・小竹さん | みなさんは食にまつわる仕事やプロジェクトをされていますが、どういうきっかけで興味をもったんですか? |
柿沼さん | 明確な理由はわからないんです(笑)IT企業に勤めていた頃に持参していたお弁当を、「綺麗だね、500円でいいから売って!(笑)」という具合に同僚に褒めていただいて、調子に乗ってお料理を本格的にやろうという気になったんですよね(笑)それで、どうせやるなら一流を目指したいと思って、フランス料理を選びました。 |
一同 | へぇー! |
山神さん | 新入社員の頃に身体を壊したんです。その時に療養のため、久しぶりに故郷に帰り、母の料理を食べたのがきっかけです。それ以来、身体の不調と隣り合わせになりながらも毎日頑張っている友人たちを、ごはんで支えられる人になりたい!と漠然と思ってフードコーディネーターを目指しはじめました。 |
小竹さん | 母の手料理がきっかけって素敵ですね。 |
伊藤さん | 私は、母が料理教室の先生をしているので昔から食べ物が好きで、食には興味がありました。今は個人の活動として、焼き肉が好きな人同士をマッチングさせるサービスの代表もやっています。 |
山神さん | 面白いサービスですね!私、ごはんを誰かと食べたいっていう願望があるんです(笑)ソーシャルランチなどを使うことで、知らない人とごはんを食べるっていう敷居が低くなるので、本当に素敵なサービスだと思います。もっともっと広がっていってほしいです! |
~結婚と子育てのお話~
柿沼さん | 今、(小竹さんは)仕事と子育てと両立しているじゃないですか。それはいつでもできることなんですか?私、いまちょうど妊娠期間中なので、これは是非聞きたいと思っていました! |
一同 | えーー!?そうなんですか?おめでとうございます!!! |
小竹さん | 両立は難しいと思うんですけど、子育ては年次によってお母さんの役割も違っていて。0~1歳の時と、1歳の時と。3歳以降のことはまだちょっとよくわからないし、1人しかいないので2人できるとまた違うと思うんですけど、私の経験から言うと、0~1歳の時は仕事のボリューム、効率は確実に落ちるんです。子どもはいきなり熱が出たりするので。1年間お休みをとるつもりならいいんですけど、私はできるだけ早く保育園入れてっていう感じで、それでも保育園に呼び出されるんですね。 |
柿沼さん | その中で、よくできましたねー! |
小竹さん | 本当に毎日泣きそうなくらいでした(笑)でも、私、負けず嫌いなので、赤ちゃんいるから仕事がって言われるのが嫌で。そう言われている人を見てきたので。 |
伊藤さん | 戻ってきたときはどうでしたか?お給料などに差は出ますか? |
小竹さん | お給料よりも成果が出ない。今までは24時間頑張るぞー!って勢いだったんですけど、環境がやっぱり全然違います。邪魔されるみたいな感覚に陥っちゃうんです。子どもはかわいいんですよ、でも、その感覚は、母親として申し訳ないなーって思います。私は4か月で仕事に戻っていますけど、毎日、自分の母親から、「こんなひどい親はいない」って言われて(笑)一方で、そんな中でも、後に続く部下からは頑張って下さい!と応援されました。それを励みに日々頑張っていました。ベンチャー企業なので、1年がっつり休むことはいろんな意味でリスクになるんですね。私も早く戻りたかったし、ここで折れちゃうと、やっぱり女ってラベルを張られる気がしたので、歯を食いしばってでもやろうと決めました。 |
柿沼さん | それでやっちゃうところがすごい! |
小竹さん | 両立どころじゃなくて、子どもにおっぱいあげながら、スマホでメールするっていうひどい母親だったんですけど(笑) |
柿沼さん | そうしないと時間がなくなっちゃうんですね。 |
小竹さん | そうしないと、自分も不安だったんです。1歳超えるまでは、ずっと不安と隣り合わせでした。両立というよりも、合わせてうまくやるような感覚でしたね。 |
~これまでのチーム作り、そしてこれからのお話~
山神さん | さっきのお話の中で、子育てで大変だった時に、部下が応援してくれたから頑張れたというエピソードがあったんですが、あれってクックパッド自体が、社員みんな1つの気持ちになっている風土だから成り立っているように私は思ったんですね。目標があって、自分発信の人たちが集まっているように見えるんですが、実際はどうなんですか?どんなチーム作りをしているのでしょうか? |
小竹さん | クックパッドは、「毎日の料理を楽しみにする」という企業理念があります。この理念の元、集まった人に実はあんまり悪い人がいなかったんですね(笑)あとは、自分たちがやっていることに全く偽りがないんです。自分たちがやっていることに、誰も悲しむ人がいないっていうのが一番大きいのかな。会社が何をやりたいかわからないままに、お給料がいいからとか、ブランドがあるから、オフィスが綺麗だからっていう理由で選ぶよりも、原点で選ぶシンプルさが重要なんですよね。 |
柿沼さん | 人が人を惹きつけている会社なのでしょうか? |
小竹さん | 人が人を惹きつけている。確かに、お友達経由で入ってくる人は多いと思います。この人と働きたい!というのは重要なのかもしれません。会社の中で、この人がいるから頑張ろう、この上司のために、この社長のために頑張ろう!と思えることが、良い相互作用になっているんです。普段から、気持ち悪いかもしれませんが、お互いのブログを褒めあったり、フェイスブックで自分の知らないところで、家族サービスをしている温かい一面を垣間見たりとか。こういう家族っぽいのがいいか悪いかはわからないんですが、社員が仲いいのは間違いないですね(笑) |
小竹さん | 家にいる時間よりも仕事場にいる方が実は長いので、一緒にその場にいる同僚は、気が合うに越したことはないし、腹を割って話せる仲だと居心地がいいですよね。私も、編集長の時は、いっつも家でホームパーティーをやって部下を招いていました!こうやって意識して、コミュニケーションを積極的にとるようにしていましたね。女性は特に、男性よりも恋愛、結婚でメンタルのバイオリズムが狂うので(笑)自分も落ちる時は落ちるので、お互い支えあっていましたね。 |
伊藤さん | 小竹さんに関する様々なインタビュー記事を読んできたのですが、これからどんなことをやりたいと思っていますか? |
小竹さん | 料理って実は知恵の宝庫なんです。ネットではできない、ヒト対ヒトの伝承ってあると思うんです。レシピ通りに作るのではなく、この季節だからこの味付けになるんだよ、とか人によって味付けや塩加減も様々だと思うんです。なので、レシピからは見えないレシピの裏側をどうにか未来に伝えていきたいな、と思っています。 |
小竹さん | 1つは料理人が持っている、培われた感や料理の基本を伝えることのできるサービスを作りたいなって思っています。というのは、クックパッドができて、すごく便利になったのですが、クックパッドがないと生きていけない人たちが出てきちゃったんですね。料理って本来、レシピから入るのではなく、自分で食材を見て、メニューを生み出す立場にあるものだと思うんです。そのためには、レシピ本ではなく、食材のことを知る機会を設けたり、何か違う角度から学んでいけたらなぁと漠然と思っています。 |
〜参加者の方々の感想〜
プレミアムランチを終えて・・・小竹さん | いろんな勉強会で講演を頼まれますが、受け身でいらっしゃる方が多くて、何を話していいか分からないことが多いのですが、今回は積極的で、前向きな3人でストレスなく、ファシリテートすることもなく、楽しい時間を過ごすことができました。女性なので共通の悩みは多いと思います。仕事と子育てを両立している人は自分自身を含めて、少ないです。でも、女性の意識ももっと変わらないとダメだと思います。子どもができたから、と甘えている女性も多いのが現実です。甘えてばかりいてはダメですね! |
山神さん | 私自身、「やりたいことを仕事にしたい」と思い、決断し、これからまさに新しい世界に行こうとしているところです。メンタルでめげない、いつでも笑顔な小竹さん。インタビュー記事では分からなかった、見えていなかった小竹さんのパワーを近くで感じることができ、とてもいいチャンスでした!好きなことを仕事にしていいんだ!という自信をもらいました。 |
柿沼さん | 小竹さんは、女性として仕事もプライベートも充実させているように外からは見えたのですが、それなりに悩みつつも、必ず前を向いて歩んでいく、パワフルな姿を拝見することができて、良かったです。私もそんな風になりたいと思いました。友達や知人がいても、仲間がいるのはまた違った眩しさがありますね。小竹さんはそんな上に立つ人の魅力を兼ね備えていると感じました。 |
伊藤さん | インタビュー記事などで事前にいろいろ小竹さんのことを調べていきましたが、やはり実際にお会いすると雰囲気をリアルに感じたり、いろいろご質問することが出来て、とても勉強になりました。同席の皆さんも、普段お会いしないような食関係のお二人だったので、新鮮でした。どうもありがとうございました。 |
PREMIUM LUNCHとは?
- コンセプト
- ランチを通じた、思いと経験の分かち合い
- 企画内容
- 毎回1名のゲストが登場し、応募者の中から選ばれた当選者3名と合わせて、4名で行うランチ会を開催します。
- 開催日時
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日程: 2012年6月6日から7月14日までの毎週土曜日
時間: 13:00-14:30 - 応募締め切り
- 各回開催日前週の木曜日
- 当選者発表日
- 応募締め切り日の翌日
- 共催
- SHARED TERRACE GAIEN ICHONAMIKI (アイビー株式会社)
PREMIUM LUNCH開催場所
『シェアードテラス』は、4月20日に青山の神宮外苑いちょう並木にオープンした、アフタヌーンティーが提案する新しいコンセプトのお店です。
コンセプトは「Living is Sharing 生きるとは、分かち合うこと」
分かち合えば喜びが倍になったり、悲しみが半分になる。そんな「分かち合うこと」をコンセプトにしたカフェです。
- 住所
- 〒107-0061 東京都港区北青山2-1-15
- アクセス
- 「外苑前」駅 4番出口 徒歩6分、「青山一丁目」駅 1番出口 徒歩6分
- 公式facebookページ
- https://www.facebook.com/sharedterrace
補足
- PREMIUM LUNCH への応募は1人で行います。
- 複数の回に応募可能です。
- 昼食代はPREMIUM LUNCH運営事務局が負担致します。
- 当選したが参加が出来なくなった場合は、メールにてご連絡頂ければ別の方に権利を移動致します。
お問い合わせ
PREMIUM LUNCH運営事務局
メールアドレス: support@social-lunch.jp
本キャンペーンに関して、上記運営事務局メールアドレスのみでのご対応とさせて頂きます。
その他窓口及び店舗へのお問い合わせには、ご対応致しかねますのでご了承下さい。